3. 資産運用の活用で老後に備える
老後に向けて資産を準備する上で、大事なポイントを1つご紹介します。
それは貯蓄に合わせて、「積立投資を活用すること」です。
積立投資は自分で投資信託などの中から金融商品を選び、毎月一定額を積み立てていくものです。
リスクはありますが、利息に利息がつく複利の力も期待できます。
たとえば、「毎月3万円を30年間」貯蓄した場合を例にあげます。
3.1 預貯金で貯蓄した場合
1080万円 (3万円×12カ月×30年)
3.2 積立投資で貯蓄した場合
2496万円 (※金融庁資産運用シミュレーション活用/想定利回り(年率5%の場合))
同じ金額を同じ期間貯蓄するだけでも、効果の違いは歴然ですね。
ただ基本的に長期間運用するものです。きちんと情報収集して、ご自身で納得の行く商品や投資対象を選ぶことが大切でしょう。
投資と聞くと、難しそう、損しそうというイメージが先行してしまう方もいるかと思います。
まずは、自分のゴールを知ることから初めてみてはいかがでしょうか。自分が望む将来を過ごすための第一歩です。
参考資料
- 内閣府「令和4年版高齢社会白書(全体版)」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第21回)厚生労働省提出資料
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
荻野 樹