2.厚生年金と国民年金は保険料が違う

続いて保険料の違いも見ていきましょう。

2.1 国民年金の保険料

国民年金の保険料は、だれでも一律で決められています。2022年度の場合、月額の保険料は1万6590円。

ただし、まとめて前納をすることで割引を受けることもできます。

また、保険料に加えて毎月400円の付加保険料を支払うことで、将来の老齢基礎年金を「200円×付加保険料納付月数」分増やすことができます。

2.2 厚生年金の保険料

厚生年金の保険料は、収入に保険料率をかけて算出します。

厚生年金保険の保険料率は、年金制度改正に基づき2004年(平成16年)から段階的に引き上げられてきましたが、2017年(平成29年9月)を最後に引上げが終了しました。

これにより、現在の厚生年金保険料率は18.3%で固定されています。

例えば標準報酬月額が32万円の方の場合、保険料は5万8560円です。ただし会社と折半するため、実質の負担は半分の2万9280円となります。

厚生年金の保険料は給与と連動すること、そして会社と折半することが特徴だといえるでしょう。