3. 終活と関係ない世代にも広がる理由
こうした文例をまとめた記事は、ほかにもネット上に数多くみられます。そうしたことからも、一定のニーズがあることもうかがえます。また、高齢になった親の年賀状を一緒に書いている人が、「親の分までつくるのに疲れた」と終活年賀状を選択することもあるといいます。
しかし、終活年賀状はいまや高齢者にとどまらず、40代のような、終活とはあまり縁のない世代にまで広がっています。その背景には、どんな理由があるでしょうか?
「このあたりで一度、人間関係を整理したい」
「義理や惰性で年賀状を書いていたけど、面倒なのでやめたい」
といった理由から、「そもそも年賀状を書くのをやめたい」とずっと思っていた人は、思った以上に多いのかもしれません。
一方で、「自分は出していないのに、知り合いから年賀状が送られてくると申し訳なくなる」「相手に気を遣わせたくない」という気持ちもあることから、あらためて「年賀状の終了宣言」を行うことを選ぶ人が多いと考えられます。