2020年の今日公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。
(初公開日:2020年12月5日)

いよいよ師走に入り、テレビでは年賀状に関するCMが流れる季節となりました。年賀はがきの引き受け開始は12月15日(土)からですが、今年は特にコロナ禍もあって、会社などでも年賀状や賀詞交歓会を中止するという動きもみられ、多くの人が「年賀状どうするか問題」に悩んでいるようです。

日本郵政が2020年9月に発表した資料によると、2020年用年賀はがき(2019年に発行)の発行枚数は計24億4090万枚だったとのこと。また、2021年用年賀はがき(2020年発行)の当初の発行枚数は19億4198万枚と発表されています。あくまで「当初の数字」ですが、年賀状の発行枚数は、ピークだった2003年の約44億6000万枚と比べると、実に半分以下にまで減少しています。

このように、年賀状を書く人が、数字の上でも減ってきている中で、「終活年賀状」というものが話題となっています。いったいこれはどんなものでしょうか?

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1. 「終活年賀状」って何?

終活年賀状とは、「今年限りで年賀状を辞退する」という旨の文章を書いた年賀状のことです。多くの方がご存じのように、「終活」とは、「自分の人生の終わりに向けての活動」のこと。もともと、そうした終活の一環、身辺整理の一つとして「年賀状を出すのをやめる」ということも行われていたようです。

そうした中、ここ最近になって、「最後の年賀状宣言」を行うことが「終活年賀状」「年賀状じまい」などと呼ばれるようになりました。

実際のところ、「終活の一環としての『もう年賀状を出さない』というお知らせ」や「終活していることを伝える年賀状」というよりも、ほとんどは単に「年賀状を出すのは今年で最後だという通知」です。なので、ネーミングとしては、「終活年賀状」よりも、「年賀状じまい」(あるいは「年賀状終活」など)のほうが適切なようにも思われます。