【第1位】飲み放題での「元をとる」という発想

場を盛り上げるために「飲み放題だから、元をとらないと!」と言う人もいますが、なかにはこれを本気で実行し、「普段は飲まないんだから、これも節約のうち」と言い張る人がいます。

筆者の親族は、お酒の飲み放題が終わるという30分ぐらい前から、「飲み放題の時間が終わってしまう!」「元とらないともったいない!」と超高速ペースで飲酒し、急に真っ青になってしまいました。

その間、筆者はもちろん、筆者の母や妹も必死で「もうやめたら?」と止めましたがまったく聞く耳を持たず、結局は急性アルコール中毒で病院に運ばれる事態になったのです。

本人は退院後も「たまにはこんなことがあってもいいわよ」と呑気に言っていましたが、小言を言っては嘔吐を繰り返す親族を介抱した筆者は、お酒の席にはもう二度と一緒に行きたくないと思いました。

酔っぱらって周囲に迷惑をかけ、治療代を支払うことになるかもしれない節度のない飲み放題は、節約ではなく散財する可能性があるばかりか自分の評価を下げる行為だと思います。

節約をするのであれば、外食のときはアルコール類を頼むのは避け、スーパーやドラッグストアで値引きしてあるアルコールを買って家飲みするのがいちばん割安ではないでしょうか?

おわりに

節約することはとても素晴らしいことですが、今回紹介したように、周囲を嫌な気持ちにさせてしまう「いきすぎた節約」は問題だと思います。とくに、筆者のような思春期の少年少女にとって、恥ずかしいと感じる節約や犯罪まがいの節約を両親や祖父母がしているとなれば、家族不仲の原因のひとつにもなりかねません。

逆に、節度を守って美しく振る舞う大人の姿は、思春期の少年少女から見ても尊敬しますし、印象に残るものです。ときどき、子供や孫とお金についての大切さについて話し合いつつ、節約の概念をすり合わせてみてはどうでしょうか。

山内 琉夢