3. 厚生年金や国民年金を増やす方法はあるのか
これまで働いてきた実績も年金に反映される以上、これから年金額を高めることは難しいのでしょうか。
年金の受給額は、周知のとおり減少傾向にあります。世代間扶養の構造である以上、高齢化が進む日本では、今後も年金制度を維持するために減少せざるをえないのかもしれません。
しかし、老後の生活を考えると年金は大切な収入源です。少しでも年金の金額をあげたいと思いますよね。
もっともポピュラーな方法は「繰下げ受給の活用」です。
受給開始を本来の65歳ではなく、1ヵ月遅らせるごとに受給額を0.7%増やすというものです。
最大で75歳まで繰下げた場合は年金額を84%増加して受け取ることが可能ですが、現実的には健康状態や働き口を見ながら時期を見定めることとなるでしょう。
また、加給年金が受け取れないことや、年金受給額上昇により税金・保険料負担が高まることにも要注意です。