4. 年金からの天引き額と手取り額の確認方法

厚生年金と国民年金は、支払額と手取り額が違うことがわかりました。支払額はねんきん定期便などでなんとなく確認している方もいるでしょう。

年金から引かれるお金については、収入によって異なります。年金額が確定しないことにはわかりませんし、住民税や保険料は前年中の所得によって決まるという特徴もあります。

どうしても気になる場合は、市役所等で試算してもらうこともできます。

また年金受給者のもとに毎年6月に届く年金振込通知書には、天引きされるお金が項目ごとに記載されています。

出所:日本年金機構「年金振込通知書」

こうした書類にはしっかり目を通し、マネープランを考える材料に利用しましょう。

5. 老後資金をつくるヒント

老後の生活を支えるのは厚生年金や国民年金といった公的年金です。

それ以外に個人年金保険に加入している方であっても、やはり税金が引かれる可能性はあります。こうした制度はしっかり押さえておきましょう。

手取りをあげるためには、現役時代と同様に確定申告にて各種控除を受けられないか考えることも重要です。

同時に、やはり年金以外の収入源を確保することも重要でしょう。ただでさえ減少傾向にある年金ですが、そこからさらに引かれるお金があることを認識し、さまざまな金融商品で備えておきたいですね。

参考資料

太田 彩子