2. 厚生年金と国民年金から引かれる税金

厚生年金と国民年金は、基本的に雑所得となり所得税(2037年12月31日までは復興特別所得税も加算)が課税されます。また前年の金額に応じ、翌年の住民税もかかります。

ただし遺族年金や障害年金は非課税です。また老齢年金の場合でも、65歳未満の方は108万円以下、65歳以上の方は158万円以下の場合、所得税はかかりません。

所得税は年金から源泉徴収されます。住民税も年金年額が18万円以上の場合は天引き対象となりますが、自治体によっては天引きをやめることも可能です。

3. 厚生年金と国民年金から引かれる社会保険料

また、健康保険料や介護保険料といった社会保険料も、厚生年金と国民年金から天引きされます。

健康保険料とは、具体的に国民健康保険や後期高齢者医療制度(原則75歳以上)の保険料のこと。

また介護保険料は、65歳以上の方がこれまで健康保険料に含めて支払っていた分を、切り離して単独で支払うお金です。

どちらも医療や介護を受けるために必要な保険料ですが、一生涯支払うことに戸惑う方は少なくありません。

税金と違い、どれだけ年金が少なくても支払う義務があるのも特徴です。