3.年金ってどのくらいもらえるの?
厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和2年度末の時点で公的年金を受給しているのは4051万人で、前年度より10万人増加しているようです。
ここでは、国民年金・厚生年金それぞれの平均受給額をみてみましょう。
3.1 国民年金
全体平均 5万6252円
- 男性平均 5万9040円
- 女性平均 5万4112円
3.2 厚生年金
全体平均 14万4366円
- 男性平均 16万4742円
- 女性平均 10万3808円
2つの年金受給額を比べると、全体平均で8万8114円、男性平均で10万5702円、女性平均で4万9696円の差があります。
このような受給額の差がうまれるのは、日本の年金制度が2階建てになっていることが関係しています。
国民年金は1部分の基礎年金、厚生年金は国民年金に上乗せされる2階部分の年金となっています。そのため、国民年金よりも厚生年金対象者のほうが受給額が多くなる傾向があります。
なお、厚生年金は報酬比例の年金となっているため、現役時代の年収が高いほど老後の年金額も高くなる仕組みです。
男女の平均受給額の差は、働き方の違いや、それに伴う重要ポストへの就きやすさなども関係しているといえます。
そのため、女性でも高年収で長く勤めている場合は老後の厚生年金に期待がもてるでしょう。