2. パート主婦が社会保険に加入するメリット

「扶養から外れるのはちょっと…」とお考えの方もいると思いますが、社会保険への加入には多くのメリットがあります。

詳しい内容を見ていきましょう。

2.1 メリット1. 将来受け取れる年金額が増える

厚生年金保険に加入すると、基礎年金にプラスして厚生年金の保険料に応じた金額が上乗せされます。いわゆる「2階建て構造」です。

筆者作成

また、厚生年金保険は加入期間が長いほど、上乗せされる年金額が増えていきます。

厚生年金の保険料に応じた金額の上乗せ部分(報酬比例部分の月額)については、以下の図を参考にしてください。

出所:厚生労働省「社会保険適用拡大ガイドブック」を参考に筆者作成

ちなみに、2022年11月現在の老齢基礎年金月額は約6万5000円(年額約78万円)です。(40年間加入した場合の満額)

報酬比例部分と老齢基礎年金月額はあくまで現在時点の概算なので、今後金額が変動する可能性があります。

2.2 メリット2. 各種保険制度を利用できる

社会保険に加入すると、条件を満たすことでさまざまな保障を受けられます。

例えば、業務外の事由による病気やケガを理由に3日連続で仕事を休み、4日目以降の仕事にも就けなかった日に対して「傷病手当金」の支給を受けられます。

また、出産で会社を休んだ時の「出産手当金」など、その種類はさまざまです。

社会保険の被保険者が受けられる保障については、全国健康保険協会のホームページも参考にしてください。

2.3 メリット3. 保険料は会社と折半

厚生年金保険料や健康保険料は、原則として雇用者と労働者が折半して支払います。

社会保険に加入すると被保険者本人が保険料を支払いますが、半分の金額は雇用者、つまり勤め先が支払ってくれます。