追納すべき理由1. 2年間未納の場合、30年間で120万円も老齢基礎年金が減る
もし、追納しないままの場合、将来受け取る年金がどのくらい少なくなるのかシミュレーションしてみましょう。たとえば、2年間未納であれば、次のとおりになります。
年金額は、77万7800円×38年÷40年=73万8910円
満額の場合と比べると「77万7800円-73万8910円=3万8890円」。年間で約4万円少なくなります。
もし、65歳~95歳まで30年間、老齢基礎年金を受け取るとすると、4万円×30年間=120万円も少なくなってしまうことがわかります。
会社員や公務員のように、2階部分の厚生年金のない自営業者やフリーランスにとって、老齢基礎年金は、老後を支える大切な資金となります。
少しでも多くもらえるよう、支払っていない国民年金保険料がある場合は、忘れず追納するようにしましょう。
【追納期限】未納であれば2年、免除・納付猶予であれば10年
追納には、それぞれ期限があります。もし未納の場合であれば、納付期限から2年以内に納める必要があります。
また、免除や納付猶予を申請したのであれば、10年以内が納付期限となります。ただし、免除や猶予の追納を3年目以降にする場合は、少しの加算金が追加されるので注意しましょう。
そうはいっても「2年以内、10年以内の追納期限、支払うつもりだったけど…」という場合があるかもしれません。その場合は、60~65歳の間で、国民年金に任意加入するという方法があります。
あきらめず、納付月数「480か月」を目指しましょう。