4. 将来の年金額を増やすにはiDeCoが有効?
年金を増やすためには、まずは1階の国民年金保険料をもれなく払うことが大切です。
そして、2階、3階と積み重ねてなるべく多くの年金額がもらえるように工夫しましょう。
例えば、3階部分である厚生年金には、パートやアルバイトでも加入できます。2022年10月より、加入可能な勤務先の条件が緩和されたのです。
社会保険に入ると、将来の年金額が増えるほか、出産手当金がもらえるなどの健康保険も充実します。
そして、冒頭で触れた企業型DCやiDeCoとは、3階部分の確定拠出年金のことを指します。
企業型確定拠出年金(企業型DC)とは、企業が掛金を拠出してくれて従業員が運用する年金制度です。一方、個人型確定拠出年金(iDeCo)とは、自分で掛金を拠出して自分で運用する年金制度です。
併用すると、より多くの金額を年金原資として運用できる上、iDeCoの掛金が所得控除になるなどのメリットがあります。
このように、3階建ての年金制度を使うと、公的年金だけに頼らない自分ならではの年金づくりができます。
執筆者
都留文科大学卒。大和証券株式会社にて、主にリテール営業に従事。株式、投資信託の販売など、資産運用コンサルティング業務に携わる。現在は個人向け資産運用会社にて、運用に関するコンサルティング業務を行っている。顧客に寄り添う営業をモットーとし、特に若い世代へ資産運用の必要性を伝えるべく、日々精力的に活動中。外務員一種保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)