4. 将来の年金額を増やすにはiDeCoが有効?

年金を増やすためには、まずは1階の国民年金保険料をもれなく払うことが大切です。

そして、2階、3階と積み重ねてなるべく多くの年金額がもらえるように工夫しましょう。

例えば、3階部分である厚生年金には、パートやアルバイトでも加入できます。2022年10月より、加入可能な勤務先の条件が緩和されたのです。

社会保険に入ると、将来の年金額が増えるほか、出産手当金がもらえるなどの健康保険も充実します。

そして、冒頭で触れた企業型DCやiDeCoとは、3階部分の確定拠出年金のことを指します。

企業型確定拠出年金(企業型DC)とは、企業が掛金を拠出してくれて従業員が運用する年金制度です。一方、個人型確定拠出年金(iDeCo)とは、自分で掛金を拠出して自分で運用する年金制度です。

併用すると、より多くの金額を年金原資として運用できる上、iDeCoの掛金が所得控除になるなどのメリットがあります。

このように、3階建ての年金制度を使うと、公的年金だけに頼らない自分ならではの年金づくりができます。