年収400万円台、老後資金は間に合うのか

将来の公的年金額が減ることを考えれば、私的年金や貯蓄は必須になります。

しかし今の生活が苦しいのに、老後の生活費の不足部分まで備えるというのは厳しさを感じるものでしょう。

老後資金に備える基本は「毎月コツコツと貯める」ことです。

たとえば「月3万円・30年間」貯めれば、1080万円貯めることができます。これを3%で運用できれば、1738万円になります(金融庁 資産運用シミュレーションにて試算)。

出所:金融庁 資産運用シミュレーション

老後資金は、毎月「いくら」「何で」貯めるかが重要になります。お子さんの教育費がかかる時には金額が少なくなることもありますが、それでも毎月続けることが大切でしょう。

また、預貯金だけでなく運用を取り入れる方法もあります。運用益が非課税になるiDeCoやつみたてNISAなら、初心者でも運用をはじめやすいでしょう。

まとめにかえて

預貯金だけで老後資金を貯めるのは、難しい家庭も多いと考えられます。

運用にはリスクがありますが、毎月積み立てる積立投資であれば初心者でも始めやすく、今は情報収集もしやすいでしょう。

平均年収400万円で老後資金まで備えるのは大変ではありますが、貯蓄や運用、また長く働くなど今できることで備えていきましょう。

参考資料

宮野 茉莉子