【公的施設】特別養護老人ホーム(特養)の介護費用

特別養護老人ホーム(特養)は、常に介護が必要な人を受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練、療養上の世話などを提供します。

原則として介護保険制度の要介護3~5の認定が必要です。

特養の利用者負担

利用者が負担するのは、「施設サービス費」+「居住費・食費」+「日常生活費」となります。入居一時金はありません。

施設サービス費は、要介護度と住環境(個室や多床室など)によって金額が異なります。

また、施設サービス費は介護保険サービスが適用されるので、かかった費用の1割(一定以上所得者の場合は2割または3割)になります。

居住費と食費は所得に応じて負担限度額が決められているため、低所得者は負担が軽減されます。

特養の施設サービス費(一例)

※サービス費用は、施設の形態、居室の種類、職員の配置などによって異なります。出所:厚生労働省「介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」/どんなサービスがあるの? - 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」

特養の1カ月の自己負担の目安

要介護5の人が多床室を利用した場合

  • 施設サービス費(1割):約2万5400円(847単位×30日=2万5410円)
  • 居住費:約2万5650円(855円/日)
  • 食費:約4万3350円(1445円/日)
  • 日常生活費:約1万円

合計:約10万4000円

要介護5の人がユニット型個室を利用した場合

  • 施設サービス費(1割):約2万7900円(929単位×30日=2万7870円)
  • 居住費:約6万180円(2006円/日)
  • 食費:約4万3350円(1445円/日)
  • 日常生活費:約1万円

合計:約14万1000円

要介護度によっても違いがありますが、毎月10万円~15万円ほどかかると見ておけばいいでしょう。