1. 60歳代で「貯蓄ゼロ」の世帯も5世帯に1世帯
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」を参考に60歳代の貯蓄をみると、平均と貯蓄は以下の通り。
1.1 60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:2427万円
- 中央値:810万円
総務省の統計と同じように平均で見れば2427万円になっていますが、より実態に近い中央値は810万円まで下がります。
分布を見ると貯蓄2000万円を超える世帯は約3割となっており、一部の富裕層が平均を上げているのがわかるでしょう。
実際には「貯蓄ゼロ」の世帯も19.0%おり、60歳代であっても余裕がない世帯もあるのです。