1.3 安易に毎月分配金を出しているファンドを選ぶ
毎月分配金を出しているファンドは、一見運用成績が良いように見えますが、実際は純資産を切り崩しながら分配金を出しているファンドもあります。
トータルリターンを確認し、本来の運用成績まで確認することが必要です。
資産を切り崩しながら出す分配金のことを特別分配金と呼びます。特別分配金を頻繁に出すファンドは、基準価額が安くなっているケースが多く、分かりやすい点が特徴です。
緩やかに資産を切り崩しながら運用したい人は、毎月分配金を出すファンドが適しています。
長期運用にて資産形成を考えている人は、毎月分配金ファンドは避けるようにしましょう。毎月分配金を受け取っていると、資産を積み上げることができません。
1.4 直近で良い騰落率を出しているファンドを選ぶ
直近1年以内の騰落率のプラス成長が著しいファンドは運用成績が良いように見えますが、投資信託の運用成績として見ると必ずしもそうではありません。
投資信託の運用を正確に評価するには、可能な限り長期視点で見る必要があります。
社会情勢や地政学リスクの影響を受けやすい株式ファンドは、状況次第では数ヶ月や1年単位で、大きな影響を受けるケースも想定されます。
3年〜5年以上運用しているファンドは、運用成績の裏付けがしっかりしているため評価しやすいです。
運用期間が1年に満たないファンドは、運用スタイル次第では評価が難しくなります。ファンドを選ぶ時は、運用期間にも注目したいところです。