初婚年齢の高齢化やそもそも生涯未婚率の上昇は常々話題です。未婚女性の中にはそもそも結婚する気がない人も一定数いますが、ある程度の年齢、特にアラフォーと呼ばれる世代以降は「どうせ結婚するなら離別・死別を問わず一度くらい結婚歴のある男性と結婚したい」と言い出す人が急に増えてきます。もちろんご縁あってのことではありますが、結婚をするなら初婚の男性が良いのでしょうか。それとも離婚歴のある男性も含めて幅広く検討した方が良いのでしょうか。
実は、株式市場でも似たような議論があります。成長著しいIPO(新規公開企業)が好きな投資家がいたり、上場し実績のある優良企業への投資を良しとする投資家がいたりします。
今回は結婚と投資という一見あまり関係がなさそうな両者を行ったり来たりしながらこのテーマについて考えていきたいと思います。
結婚生活には面倒なプロセスが目白押し
結婚は「良きパートナーに出会えればそれだけで幸せだ」という意見もある一方、二人だけの世界が続くわけではありません。結婚生活にはさまざまなプロセスがあります。仕事や子育て、親の介護、ひいてはパートナーの介護など、将来起こるであろうイベントを考え出すとキリがありませんし、そのなかには面倒なものだってないとはいえません。「果たして自分の人生に幸せになる可能性があるのだろうか」という考えが頭をよぎるほど、容易には解決できない問題が山積みだと感じることもあります。
また、結婚当時は最高のパートナーだと確信していたのに、その後に関係がうまくいかなくなり離婚という顛末もあります。そのパートナーとの間に子供がいれば慰謝料や養育費の話などにもなります。人生には何が起こるのかわからない、そう考えて目の前にいる好きな人と結婚してよいのかと思案に暮れる人がいても仕方がありません。
良くも悪くも、年を取り様々な経験を積むことで若いころの大胆さは徐々に影を潜め、慎重さが増すと同時にあらゆるリスクシナリオを考え始めるものです。そこで、社会経験が少ない若いうち(リスクシナリオを事前に持ち合わせていない間)に結婚した方が踏ん切りがつきやすい、というアドバイスをする手練れもいます。