2021年の今日公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。
(初公開日:2021年11月21日)

2019年に話題になった、「老後2000万円問題」。老後は年金以外に自分で2000万円を用意する必要があるという金融庁の試算に、多くの人が驚きました。

定年延長や再雇用で65歳まで働くとしても、その後は年金だけで暮らす人も多いです。現在65歳以上の無職世帯は、2000万円の蓄えがあるのでしょうか?

今回は65歳以上の貯蓄事情に迫ってみます。

【注目記事】厚生年金だけで【月平均25万円以上の年金収入】の羨ましい人は日本に何パーセントいるか

1. いまどきの65歳以上、リアルな貯蓄額

総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、世帯主が65歳以上の二人以上世帯の貯蓄平均額は、2324万円。ボリュームゾーンは4000万円以上という事実がわかりました。詳しくみていきます。

1.1 分布図でわかる65歳以上(二人以上)世帯の「貯蓄現在高」

【出典】総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」をもとに編集部作成

4000万円以上の貯蓄がある世帯が17.3%と、一番多い結果になりました。2000万円以上で見ると40.7%。4割以上の世帯が、老後の目安である2000万円を準備できているということになります。

一方で、300万円未満の世帯も15.4%いるのは見逃せないポイントです。老後の格差が顕著に表れていると言えそうです。