今年も残り約1カ月半で終わります。
新型コロナウイルスだけでなく、数多くの値上げに翻弄された2022年。
経済的に苦しい状況が続き、本来定年といわれる60歳代になっても仕事を続けたり、新たに仕事をはじめた方もいるのではないでしょうか。
夢のセカンドライフとはいきませんが、仕事を続けていれば生活費だけでなく貯蓄にもプラスになったり、また日々の生活にメリハリが出る、健康によい、社会とのつながりが保てるといったプラスもあります。
60歳代で働く方の平均的な年収を見ながら、貯蓄など家計への影響も見ていきましょう。
60歳代の平均年収、男性は400~500万円
60歳代になるとパートタイムで働かれる方も多いですが、現役時代と変わらずフルタイムで働き続ける方も少なくありません。
実際に60歳代の方はどれくらい収入を得ているのか、国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」より給与所得者の平均年収を確認しましょう。
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出所:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
60歳代の平均年収:男性・女性
全体平均:545万円・302万円
- 60~64歳:537万円・262万円
- 65~69歳:423万円・216万円
60歳代の平均的な年収は男性で400~500万円、女性で200万円台となりました。
全体平均と比べても、60歳代前半の男性は同程度となっており、後半でも400万円台の収入があります。
女性も全体に比べて下がるものの、3分の2以上の収入はあるため、60歳を超えても現役時代と大差ない生活が送れるでしょう。
60歳代で働くメリットは「貯蓄」にも
先ほど確認したように、60歳代で男性で400万円ほど、女性で200万円ほどの平均的な収入を得ることができれば、世帯年収で600万円ほどになります。
60歳代であれば教育費を払う必要もなく、また住宅ローンを払い終えているご家庭も多いため、まとまった貯蓄ができるでしょう。できれば年300万円台程で生活するよう、生活のダウンサイジングもおすすめします。
ちなみに金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」によると、60歳代の貯蓄は以下の通り。
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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとにLIMO編集部作成
60歳代・二人以上世帯「金融資産保有額」(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均値:2427万円
- 中央値:810万円
平均では2000万円を超えますが、より実態に近い中央値では810万円となっています。
今後、少子高齢化もあり、年金受給額が下がることは十分に考えられます。また物価高も止まらぬ中では、年金生活に入ると生活費の赤字を貯蓄から切り崩す場合もあるでしょう。
加えて、年齢的に病気や介護の可能性を考えると、中央値の800万円台では足りないご家庭も少なくありません。
60歳代で仕事を続ければ、貯蓄を減らさないだけでなく、中央値以上に増やすことも可能です。
教育費や住宅ローンがない分、貯められる金額も増やせますから、60歳代は働き続けて貯蓄を増やすと老後への不安も減らすことができるでしょう。
60歳代でどう働くかが大事に
60歳代に入ってからの働き方はさまざまであり、正社員の方もいればパート・アルバイト、またフリーランスという方もいます。
現役時代のキャリアを活かすだけでなく、特に女性の中には昔からやりたかったことをパートやフリーランスではじめて、セカンドキャリアを築く方もいます。
育児や介護があると働く時間や職場環境といった条件が重要となってきますが、そういった問題もなくなり、比較的自由に働けるのが60歳代でしょう。
どうせ長く働くのであれば、現役時代から興味のある分野の経験を積んだり、資格を取得したりなどして、やりたい仕事に挑戦するのもいいですね。
あわせて考えたいのが、老後資金のための貯蓄と、また「お金自身に働いてもらう」資産運用の検討です。
人間ですから、働けなくなる日はいつかきます。
その時に備えて私的年金で備えたり、また貯蓄の一部で運用を行ったりすると、「働けなくなって貯蓄が目減りする一方…」といった不安を抑えることができます。
資産運用にはリスクがありますから、できれば早めにはじめて経験や知識を積むことをおすすめします。
60歳代でも仕事を続けたり、資産運用をはじめたりすることで、経済的な不安が大きい現代でも老後資金への対処が可能になるでしょう。
来年も値上げが続く可能性はありますが、今できることを一つずつ探してみてくださいね。
参考資料
宮野 茉莉子
