60歳代から「好きなこと」や「得意なこと」を仕事にできる?

とはいえ、60歳代になると、職業の選択肢が限られてしまうと考える人も多いのではないでしょうか。

60歳代が採用されにくい雇用形態や職場などもありますが、パートや嘱託職員、非常勤であれば、スキルや経験次第では採用される見込みはおおいにあるといえるでしょう。

60歳代は正社員以外の雇用形態も視野に入れなければならない年代だからこそ、職業の選択肢が広がるという見方もできます。

ただし、自分が希望する職業に60歳代から就くためには50歳代、もしくはそれより前の年代のときから準備を行わなければなりません。

筆者の知人には子育てが落ち着いたタイミングで図書館司書の資格を通信制の大学で取得し、50歳代後半から図書館でパートとして働きはじめた方がいます。

その他にも、子どもの手が離れてから着付けをマスターし、着付け教室の講師として働いている知人もいます。

彼女たちを見ていて思うのは、「年齢を気にせずトライしよう」という前向きな姿勢を持つことの大切さです。

50歳代や60歳代で再就職に成功している方たちは共通して、年齢を理由に諦めることはせず、ポジティブな考えで常に行動しています。

あわせて、自分に対してストイックな一面も。

たとえば、スクールや大学進学費用のためにアルバイトや節約でお金をコツコツと貯めています。また、入学試験に合格できるよう隙間時間などに勉強しています。