3. 遺族年金や障害年金は所得にならない
ここまで公的年金の所得について解説してきました。
年金というと、65歳になると受給できる「老齢年金」をイメージする方がいますが、その他に「遺族年金」と「障害年金」という保障機能もあります。
これら2つの年金を受給する場合、年金は所得になりません。つまり、税金等は非課税になるのです。
3.1 遺族年金とは
遺族年金とは、国民年金または厚生年金保険の被保険者または被保険者が亡くなったとき、その方によって生計を維持されていた遺族が受けとれる年金です。
さらに遺族基礎年金と遺族厚生年金にわかれ、被保険者だった方が加入していた年金、遺族との関係性等によって受給できる年金が異なります。
3.2 障害年金とは
障害年金とは、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に受け取れる年金です。
老齢年金とは異なり、現役世代の方でも受け取ることができます。
こちらも「障害基礎年金」と「障害厚生年金」があり、初めて医師の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)