3年連続! JR東日本が「攻めのIT経営銘柄2017」に選ばれた理由とは?

Suicaだけじゃない! メンテに、アプリにITが大活躍

3年連続、JR東日本はなぜ選ばれる?

鉄道好きの筆者のひいき目もあり、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)が3年連続で選ばれたことは嬉しいかぎりです。では、なぜ3年連続の選定となったのか確認してみましょう。主に3つのポイントにまとめられます。

第1は、ITを活用した業務効率の改善です。

  • タブレット端末による輸送業務支援(例:輸送障害時の情報共有、利用者への各種案内などに活用)
  • 無線による列車制御システム「ATACS」の導入。各種設備のスリム化、信頼性向上、コストダウンを実現
  • 線路・架線・車両のリアルタイムモニタリングシステムを活用した保全効率化(例:山手線新型車両 E235系)

第2は、ITを活用した利用者サービスの改善です。

  • 季節や需要動向によって価格が変動する、列車と宿泊を組み合わせた「列車+宿」のダイナミックパッケージ商品「JR東日本ダイナミックレールパック」の発売開始
  • 「JR東日本アプリ」により、走行中の列車の位置、運行情報、駅の施設情報や山手線の号車毎の混雑具合・車内温度など、乗客が駅や列車を利用するときに有用な情報をリアルタイムに提供

第3は、Suicaの活用です。少額決済手段としてさまざまな生活シーンで利用が広がるSuicaですが、モバイルSuicaの利用拡大に加えApple Payとの連携が進められました。

このように、同社の取り組みは多岐にわたって具体的に進んでいます。これなら4年連続選定も期待できそうです。

JR東日本アプリなら山手線新型車両E235系の居場所がわかる

さて、次世代の山手線を担うE235系の量産車が2017年5月22日に投入されました。早く乗ってみたいという方も多いと思いますが、まだわずかの編成しかありません。

そんなときはJR東日本アプリをのぞいてみてください。山手線トレインネットを見ると、列車の走行位置が路線図とともに出てきます。そのなかで列車マークのアイコンがあれば、それが新型車両です。

また、新型車両の編成に限らず、運行中の各編成をタップすれば車両ごとの混雑状況や車内温度も調べられますので、蒸し暑くなるこれからの季節には重宝することでしょう。アプリで賢く快適な通勤・通学ができそうです。

椎名 則夫

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執筆者
椎名 則夫

早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。証券運用と法人融資に携わる。シカゴ大学MBA取得。フィデリティ投信に入社、中小型株全般、医薬品・ヘルスケア、保険、通信、インターネットの企業調査に従事。その後モルガンスタンレー証券にて株・クレジットのリスク管理業務を行う。日本証券アナリスト協会検定会員、CFA。