3. 老後の生活費は?

では一般的に老後の生活費はどのくらいかかっているのでしょうか。

生命保険文化センターがおこなった意識調査によると、夫婦2人の老後生活で最低限必要な生活費はひと月平均22.1万円です。

また、旅行やレジャー、趣味などを上乗せしたゆとりある老後の生活費としては平均36.1万円となっています。

先述した資料によると、年金が所得に占める割合は約62%でした。月に換算すると約17万円です。

公的年金は老後収入の柱となりますが、それだけでは一般的には不足していることがわかります。

公的年金の減額や物価上昇がすすむ中、「ゆとりある老後」を迎えるためには今からしっかりと資産を殖やす努力をする必要がありそうです。

4. 50歳からすべきこと1:ねんきん定期便を確認

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

50歳以上の方に届くねんきん定期便には、「老齢年金の種類と見込額(年額)」という項目に、65歳から受け取れる年金の見込み額が記されます。

現時点での納付状況が60歳まで続いた場合でシミュレーションされているので、実際の受給額に近い数字になります。

まずは、65歳以上でリタイヤした場合の年金収入を確認すれば、老後の生活をおおまかにイメージすることができます。その際、夫の年金だけでなく、夫婦ともに受け取る年金額をチェックするようにしましょう。