日経平均は米株の動きに流される展開続く

2022年10月28日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比240円04銭安の2万7105円20銭となりました。

先週、「GAFAM(アルファベット、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト)」などが7~9月期の四半期決算を発表しました。アマゾン・ドット・コムは売上高が市場予想を下回ったため、大きく下落しました。これら大手ハイテク株が売られたことから、27日の米株式市場では、ナスダック総合株価指数が大幅安となりました。

日本株もこの流れで売られました。ファナックが2022年10月27日に今期業績の見通しを引き下げ売られました。

今週の動きはどうなるでしょうか。

2022年10月28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、前日比828ドル52セント高の3万2861ドル80セントで終えています。6日続伸で2カ月ぶりの高値圏となっています。

アップルが2022年10月27日に2022年7~9月期決算の決算を発表しましたが、売上高などが市場予想を上回ったことから株価が大きく上昇しました。日本株も週初から底堅い展開になることが期待されます。

ただ、このところの株式相場で難しいのは、米株の動きに振られる一方で、上昇局面ではなかなかついていけていないことです。やや出遅れ感があります。

米株は依然として、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測で乱高下する展開が続いています。しかし足元では年内にも利上げペースが鈍化するという見方が広がりつつあり、これが米株を押し上げる理由になっています。その点では、2022年11月1日~2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目されるところです。

パウエル議長をはじめ、FRB高官からハト派の発言があれば、買われる展開になるでしょう。逆にハト派の発言が出れば失望売りにつながります。そのため、2022年10月31日は様子見の展開になるかもしれません。

国内では今週、トヨタ自動車、ソニーグループなどの決算発表が行われます。