日経平均は一時、75日線を回復するが上値が重い
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週からローソク足の実体が短い方向感が出しづらい展開が続いています。先週も同様な動きでした。週初は200日移動平均線付近で上値を抑えられた動きとなりました。
2022年10月26日水曜日には窓をあけて上昇して寄り付き、200日線を突破しました。一時75日線を回復しました。ただし、週末にかけては、窓をあけて下落し、上昇した分がそのまま下がり、往って来いの動きになりました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。なかなかパッとしない値動きになっています。ローソク足の実体が短く、十字線のような形になる日も多く、方向感が出しづらいところです。
ただし、2022年10月3日の安値(2万5621円)を起点に、じりじりと日足の高値、安値ともに切りあがっています。これまで何度も75日線で上値を抑えられてきました。今回も攻防が続いています。今週、再度75日線を挽回できるかどうかが大きなポイントになります。
抜けた場合の上値メドは、2022年9月13日の高値(2万8659円)、8月17日の高値(2万9222円)あたりになります。
心理的節目となる2万8000円前後は過去に売買が積みあがっているところであり、抜けるのに若干パワーがかかるかもしれません。その分、抜けた後は下値サポートに変わる可能性があります。
逆に今週、調整気味となった場合でも、2022年10月3日の安値(2万5621円)を下回らない限りは押し目買いの好機と見ていいでしょう。
参考資料
下原 一晃