ゆとりある老後の費用とは
では、ゆとりある老後を送るための費用とは、具体的にどんな項目を指すのでしょうか。同資料からその回答を見ていきましょう。
- 旅行やレジャー:60.0%
- 日常生活費の充実:48.6%
- 趣味や教養:48.3%
- 身内とのつきあい:46.2%
- 耐久消費財の買い替え:31.7%
- 子どもや孫への資金援助:19.4%
- 隣人や友人とのつきあい:12.5%
「老後の楽しみ」としてイメージしやすいのが旅行や趣味です。そうした生活を送るために、月額で約38万円の生活費が必要だと考えられていることがわかります。
老後費用「年金」を見限っている人は多い
現役世代からすると羨ましい限りの数字ですが、それほどまでの高額な金額を「年金」で受け取れるとは思えません。
実際、「自分の老後の日常生活費を公的年金でまかなえると考えているか」という質問項目に対し、「まかなえると思う」は 23.2%、「まかなえるとは思わない」は 73.9%でした。
ゆとりある老後の資金どころか、日常の生活費でさえも年金でまかなえないと考える人が大多数というのが現状です。
また5割以上が「自助努力志向」となり、何らかの老後対策を自助努力で行っていると考えられます。