5. まとめにかえて
年金だけに頼るという時代ではなくなりました。老後資金の準備方法の一つとして、先取り貯金だけでなく、資産運用についても検討していきましょう。今はつみたてNISAやiDeCoなどの制度も資産形成の後押しをしてくれますね。
資産形成を行う中でも運用と聞くと、投資経験者が大きな資金で株式や不動産を購入し、さらに資金を増やす、というイメージがあるかもしれません。
しかし本来の資産形成は、将来の不安を解消するために、早い段階から無理のない資金準備を始めるということです。収入がまだ高くない、貯蓄がさほどないといった世代だからこそ「時間」を有効に使い将来に備えましょう。
「時間」は資産形成において力強い味方になります。運用を部分的に取り入れ、効果的に資産を増やしていくことは、老後を安心して過ごすための準備として大きな一歩となることでしょう。
参考資料
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和4年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」
- 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」
齋藤 英里奈