【住宅ローン】物件や地域によって違う年収倍率

すでに住宅ローンを組んでいる人たちは、実際にどのくらいの年収倍率の物件を購入しているのか、チェックしていきましょう。

住宅金融支援機構のデータによると、全国の年収倍率は以下の通りとなっています。

出所:2021年度 フラット35利用者調査 住宅金融支援機構

【住宅ローン】物件別 年収倍率

  • 土地付注文住宅:7.5倍
  • マンション  :7.2倍
  • 建売住宅   :7.0倍
  • 注文住宅   :6.8倍
  • 中古マンション:5.8倍
  • 中古戸建   :5.7倍

物件の種類によって年収倍率は異なりますが、全体でみると大体6~7倍となっています。1000万円の世帯年収の場合、6000万円~7000万円が購入価格となる計算です。

年収倍率は、地域によっても異なる傾向が見られます。

たとえば、マンションの年収倍率は、地域別に見ると以下の通りとなっています。

出所:2021年度 フラット35利用者調査 住宅金融支援機構

【住宅ローン】地域別 マンション年収倍率

  • 首都圏:7.6倍
  • 全国 :7.2倍
  • 近畿圏:7.1倍
  • 東海圏:6.8倍
  • その他:6.4倍

地域別に見ると、首都圏の年収倍率はその他の地域と比べて高い傾向が見られました。

マンションだけではなく、建売住宅、中古マンション、中古戸建などでも、首都圏が最も年収倍率が高くなっています。

さらに、年収倍率はここ数年増加傾向です。

たとえば、全国の注文住宅の平均年収倍率は2011年は5.5倍でしたが、10年後の2021年は6.8倍となっています。

ここ10年で物件価格が上がっていたり、年収が大きく上がっていないという原因が考えられます。

年数倍率の増加は、負担が増えることを承知で、より高価な物件を買う人が増えていると言えるでしょう。