1. 生涯現役?厚生労働省が掲げるスローガン
厚生労働省では「生涯現役」のスローガンを掲げ、あらゆる改革を行っています。
公的年金の支給開始が65歳になったことを受け、定年延長や再雇用の動きが加速。2021年には改正高年齢者雇用安定法が施行され、高齢者も働きやすい環境が整ってきました。
2040年にはほとんどの自治体で人口減少・高齢化が進行するとされており、高齢者の就労や社会参加を通じた健康寿命の延伸が喫緊の課題とされています。
もちろん、働くことには多くのメリットがあります。規則正しい生活は健康につながりますし、社会とのつながりを保つことは精神面の安定につながる方もいるでしょう。
単純に仕事がほとんど趣味という方もいます。
しかし、やむにやまれず働くしかない高齢者がいるとすれば、現役世代にとって老後を不安視する懸念材料となります。今後は年金支給額も減額傾向にあり、負担が高まると予想されるからです。
では、現在の高齢者はいくらぐらいの年金を受給しているのでしょうか。