専業主婦の苦悩。その肩書きで苦しい思いをする人も

一口に「専業主婦」といっても、その肩書きの裏にはさまざまな家庭があります。

専業主婦が向いているから選んでいる方もいれば、転勤族の方、乳幼児をワンオペ育児する方、医療ケア児や障害児を育てている方、持病を抱えたり重い病気を抱えている方、両親や義両親の介護中の方など、それぞれ抱える事情は異なります。

それでも「専業主婦」という肩書きに一括りにされてしまうため、今回のように叩かれることに。肩書きは使用しやすいものの、その奥にあるものが見えなくなる点については何とも不自由だと言えますね。

夫婦や家族の在り方は千差万別、家族の数だけあるもの。実際にその立場にならなければわからないことは、数え切れないほどあるでしょう。だからこそ、周囲の人が言えることは本当に少ないのかもしれません。

もちろん、専業主婦が合っているからと希望する方もいます。家事や子育てに専念し、家族を支えることを得意とする女性も一定数おり、それも一つの生き方でしょう。

生き方や働き方の多様化が広がる現代において、一つの生き方である専業主婦を叩く風潮がある間は、まだ多様化という言葉が独り歩きしている状態と言えるのではないでしょうか。