3.2 老後に向けた資金形成は「早めにスタート」が理想

2つ目のポイントは、老後資金の準備を「早めにスタート」することです。

短期間でいっきに貯めよう考えた場合、挫折する可能性はどうしても高くなるでしょう。できるだけ早い段階から、無理ない金額をコツコツと貯め続けることも重要なポイントです。

一例として、目標金額を2000万円して、10年で準備を行う場合には年間200万円、毎月17万円弱の貯蓄が必要です。

同じ2000万円を、30年かけて貯めていく場合、年間約67万円弱。毎月の積立額は約5万6000円まで下がります。日頃の負担感は少なくなり、貯蓄が続きやすくなりそうですね。

3.3 積立投資に目を向ける

3つ目は「積立投資」など資産運用に目を向けることです。もちろん投資にはリスクが伴いますが、複利効果により、預貯金に比べて効率的に貯めていくことも可能です。

先述のとおり、2000万円を30年間で貯めるには、月約5万6000円が必要でした。

同じ目標金額を、積立投資(想定利回り3%)で準備する場合、ひと月の積立金額はひと月の積立金額は、3万5000円まで下がります。

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

  • 積立額 月3万5000円
  • 積立期間 30年
  • 最終積立額 約2020万円 (※金融庁資産運用シミュレーション活用/想定利回り(年率3%の場合))

老後資金のような大きな金額を準備する際、資産運用で「お金に働いてもらう」視点を持つことは、大切なポイントとなるでしょう。