1.不労所得とは？勤労所得との違い
私たちが働いて得る給与のことを「勤労所得」と呼びます。
一方で、働かずに得る収入のことを「不労所得」と呼びます
小学館の「デジタル大辞泉」によれば、「不労所得」はこのように定義されています。
働かないで得る所得。利子・配当金・家賃・地代など。
※小学館「デジタル大辞泉」
たとえば、「株式の配当」や「預貯金の利息」、「土地や家の賃貸料などの財産所得」と呼ばれるものが不労所得に当てはまります。
続いて、内閣府が公表している「令和元年（2019年）度 高齢者の経済生活に関する調査結果」から、投資FIREを実現している人についてみてみましょう。
1.1 投資FIRE「不労所得」60歳以上で配当・家賃収入がある人の割合
先述の調査では、60歳以上の男女を対象に、「収入の種類」に関する設問があります。
（※）当てはまるものすべてに回答
（※）配偶者と一緒に暮らす場合は、回答者と配偶者2人の状況を回答
この前提を元に、結果を見ていきましょう。
まず、回答者全体の「収入の種類」について見ていきます。
1.2 60歳以上の男女の収入の種類
- 仕事による収入･･･41.0％
- 公的年金、恩給･･･87.3％
- 公的年金、恩給以外の社会保障給付金（生活保護等）･･･1.1％
- 企業年金、個人年金等･･･16.5％
- 財産からの収入（利子、配当金、家賃、地代等）･･･8.4％
- 子などからの仕送り・援助･･･2.2％
- その他･･･0.7％
- 収入はない･･･0.9％
- 不明・無回答･･･0.1％
※回答者全体(N＝1755)
「財産からの収入」、つまり利子や配当金や家賃などの不労所得があるのは、回答者全体の1割以下となりました。
