2. 後悔ポイント2. 一括投資向けとつみたて投資向けの投資信託の見分けがついていなかった

つみたてNISA発足の2018年からの数年は相場環境がよく、投資初心者でもインデックス投資信託で世界株式につみたて投資をしていれば「よく分からないけどお金が増えてる!」という状況だったでしょう。

ほどなくしてコロナショックや世界的な景気後退懸念などで落ち着かない相場を経験することになりましたが、「毎月少額のつみたてでこれだけ増えるのだから、もっと大きな金額を投資すればもっとお金が増える」と安易に判断するのは禁物です。

なぜなら、つみたて投資は「購入のタイミングを分散させて値動きのリスクを分散させる」方法です。

出所:金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」

値段が高い時には少量を買い足し、値下がりしたときには多量に買い足すことができるため、値動きが大きくても悪いことばかりではありません。

しかし、一括投資はリスクの平均化ができません。世界株式に500万円をつぎ込んだ翌月30%下落し350万円まで減ってしまうような可能性もあるのです。

つみたて投資で人気のある商品は、成長性のある株式等に投資をする値動き大きめの投資信託が多いですから、「つみたてNISA人気ランキング1位の投資信託を特定口座でも一括購入しよう!」というのはおすすめできません。

一括投資を検討する際には債券など比較的安定した投資対象を選ぶ方が堅実な運用ができるでしょう。