1. 後悔ポイント1. 平均リターン(期待値)しか見ずに選んだインデックスファンド
投資信託の選び方がわからず、インフルエンサーの投稿や証券会社の人気ランキングで上位のものをとりあえず購入している人も少なくありません。
しかし、その投資信託がもつ値動きの大きさは「自分にとって許容できる範囲」でしょうか。
例えば、複数の投資信託の年平均リターンが結果的に同じ5~6%程度だったとしても、リスクも同じ大きさとは限りません。
一定期間でみたときに同じ年平均リターンでも、運用途中の値動きが大きい=リスクは大きくなりますし、値動きが小さい=リスクは小さいということになります。
この値動きを考えた時に%表記ではいまいちピンと来ないという人は「実際の金額」に置き換えて考えましょう。
1000万円を投資して10%下落すれば100万円の損失、30%であれば300万円の損失です。
長期投資を辞めなければいつかは回復すると言われても、先で述べたように人は損失の痛みの方が強い生き物です。
「あの時の暴落は◯年で回復したね」というのは今だから分かることであり、自分の運用資産がどんどん値下がりしている渦中の「どこまで減るんだ」「いつまで続くんだ」という恐怖は想像よりも大きいかもしれません。
利益は多ければ多いほど嬉しいものですが、「いくらまでの損失であれば自分が耐えられるか」は長期投資を実現する上で重要な判断基準になってきます。
執筆者
短期大学卒業後、富国生命に入社。その後、大手保険代理店を経て、ファイナンシャルアドバイザー業務に従事。これまでに約1000以上の世帯からお金のご相談を受け、ファイナンシャル・プラニングを実施。常に最新の情報を把握するように努め、保険だけではなく、様々な金融商品を活用した総合的な資産運用を目指す。2020年 MDRT 日本会会員。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。