1. 後悔ポイント1. 平均リターン(期待値)しか見ずに選んだインデックスファンド

出所:金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」

投資信託の選び方がわからず、インフルエンサーの投稿や証券会社の人気ランキングで上位のものをとりあえず購入している人も少なくありません。

しかし、その投資信託がもつ値動きの大きさは「自分にとって許容できる範囲」でしょうか。

例えば、複数の投資信託の年平均リターンが結果的に同じ5~6%程度だったとしても、リスクも同じ大きさとは限りません。

一定期間でみたときに同じ年平均リターンでも、運用途中の値動きが大きい=リスクは大きくなりますし、値動きが小さい=リスクは小さいということになります。

この値動きを考えた時に%表記ではいまいちピンと来ないという人は「実際の金額」に置き換えて考えましょう。

1000万円を投資して10%下落すれば100万円の損失、30%であれば300万円の損失です。

長期投資を辞めなければいつかは回復すると言われても、先で述べたように人は損失の痛みの方が強い生き物です。

「あの時の暴落は◯年で回復したね」というのは今だから分かることであり、自分の運用資産がどんどん値下がりしている渦中の「どこまで減るんだ」「いつまで続くんだ」という恐怖は想像よりも大きいかもしれません。

利益は多ければ多いほど嬉しいものですが、「いくらまでの損失であれば自分が耐えられるか」は長期投資を実現する上で重要な判断基準になってきます。