3. 平均年収600万円台の子育て世帯。貯蓄と負債の厳しい実情

「子育て世帯の貯蓄と負債」の状況について、階級別にくわしい金額をみていきましょう。

3.1 貯蓄編/児童のいる世帯(不詳をのぞく)

貯蓄がない‥11.6%

貯蓄がある‥84.4%

  • 50万円未満:4.3%
  • 50~100万円:4.9%
  • 100~200万円:10.1%
  • 200~300万円:8.1%
  • 300~400万円:7.7%
  • 400~500万円:4.4%
  • 500~700万円:10.6%
  • 700~1000万円:8.1%
  • 1000~1500万円:8.7%
  • 1500~2000万円:3.8%
  • 2000~3000万円:4.6%
  • 3000万円以上:3.9%
  • 貯蓄あり貯蓄額不詳:5.3%

平均年収600万円台の児童のいる夫婦世帯のうち、「貯蓄がある」と答えたのは84.4%で、1世帯当たりの平均貯蓄額は723万円です。

3.2 負債編/児童のいる世帯(不詳をのぞく)

借入金がない‥38.9%

借入金がある‥55.8%

  • 50万円未満:1.0%
  • 50~100万円:1.2%
  • 100~200万円:2.3%
  • 200~300万円:1.9%
  • 300~400万円:1.3%
  • 400~500万円:0.8%
  • 500~700万円:2.1%
  • 700~1000万円:3.1%
  • 1000~1500万円7.1%
  • 1500~2000万円:7.7%
  • 2000~3000万円:15.2%
  • 3000万円以上:10.1%
  • 借入金あり額不詳:2.0%

「借入金がある」と答えたのは55.8%で、1世帯平均1119万7000円となっています。

負債のメインは住宅ローンと予想されますが、近年不動産価格の上昇により負債額は今後ますます増える可能性はあります。

子育て世帯と比較して、高齢者世帯をのぞいた世帯では平均貯蓄額が1017万6000円、平均借入額は574万5000円のため不足の事態にもある程度対応する余力があるといえるでしょう。

一方の子育て世帯は、7割が共働きであり平均負債が平均貯蓄を上回る状況ですから、夫婦のどちらかが倒れた時には貯金があっても安心はできないと考えておく方がよいかもしれません。

とくに、子供が小さいうちに万が一のことがあったらと、その後の生活資金や教育資金について考えておく必要があるといえるでしょう。