昨今、リスキリング(学び直し)という言葉が注目を集めています。

新しい職に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するためのスキルを獲得するという意味が込められているようです。

スキルを磨くというと、資格取得への挑戦を思い浮かべます。キャリアの幅を広げる目的や専門性を高めるため、資格獲得に挑戦する受験者は長年途絶えない印象です。

そんな中、人気の国家資格であるTOEICや社労士の検定料が相次いで値上げを発表しています。世界情勢を受けて仕方がない値上げとはいえ、多くの分野で値上げが進み、家計への影響は避けられません。

こうした状況でこそお金の使い方を見直す良い機会ともいえます。

生きていく上で必要不可欠なお金ですが、お金の価値観を変えるために参考にしたいのが、富裕層と呼ばれる方々の考えです。

富裕層と聞くと、別世界の人という印象があるかもしれません。そんなイメージとは裏腹に、家計の管理もこまめに行い、倹約家な方も多いです。

筆者は以前、銀行に勤めていましたが、富裕層と呼ばれる方が資産を築けたのは「お金の使い方」を明確に決めているからだと感じました。

今回は当時感じた富裕層のお金の価値観のポイントを10個ご紹介します。

【注目記事】富裕層「資産5000万円以上」のお金持ちは日本に何割?元金融機関社員が解説

1. 富裕層の「お金の価値観」10選を図で一気に見る

お金の価値観は、人それぞれですが、お金が貯まらない方には共通点があると考えます。

たとえば、「毎月の収支が把握できていない」「毎月余ったお金で貯蓄している」「お金の置き場所が一つだけ」などが挙げられます。

一方で、富裕層はその傾向は見られず、何事もお得な方法を吟味して選んでいる方が多いように思います。

自分で築いた資産や先祖から引き継いだ資産だからこそ、「資産を守る」という意識が高いのかもしれません。

では、筆者が感じた富裕層のお金の価値観を10個ご紹介します。

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出所:筆者作成

出所:筆者作成

大きく分けて、お金をかけるものとお金をかけないものを見ていきましょう。

2. 富裕層が「これはお金をかける」というもの

まずは富裕層が「お金をかけるもの」からご紹介します。

富裕層はお金を使う際に、「消費」ではなく「投資」の観点で考えます。

自分が「価値がある」と判断したものには、ここぞというときにお金をかけます。たとえば、自分の好きなモノや趣味、家族旅行といったように、大切な友人や家族を喜ばせてくれる趣味や旅行などにはお金をかけます。

その分、日常生活ではなるべく無駄遣いをせず、きちんと貯蓄に回します。

また、「投資」といった視点では、長期的に価値があるものにはお金をかける傾向はみられ、自己投資になる経験に投資します。

「時間」を大切にするのも富裕層の特徴で、生産性や効率性を重視します。たとえば、家事の中でも洗濯物や食器洗いなどは最新家電を活用して時短で済ませます。

生まれた時間を仕事や家族との時間、休息などに使うことで、生産性の高い仕事ができると考えているのです。

3. 富裕層が「これはお金をかけない」というもの

富裕層というと、「ブランド品を多く保有している」「華やかな洋服を纏っている」というイメージがあるかもしれません。

実際はブランドよりも、「機能性」を重視した買い物をされる印象があります。

富裕層の方は、ゴルフ、山登り、旅行など身体を動かす趣味を持たれている方も多く、「機能性」の良いものを好まれる傾向があります。

あまりブランドにはこだわらず、流行り廃りのないシンプルなデザインのものを選ばれ、上質で長年使えるものを愛用する傾向があります。

また、普段の食事も健康を意識し、決まったものを食べると話される方も一定数いらっしゃいました。

特別な日には家族と外食を楽しむというくらいで、カロリーが高くなりがちな外食は控え、バランスを意識した献立を決めて食べるという方が多い印象です。

レジャーもお金がかかるものだけでなく、公園に出掛けたり、子どもの習い事のスポーツを観戦したり、美術館や博物館などに出かけたりと、「どのような体験をするか」を重視されていました。

4. 富裕層のお金への向き合い方に学ぶ

人生100年時代と言われる中、「お金」について考えることは「自分の人生」を考えることでもあります。

これまで築いた資産が多い富裕層こそ、資産を守りたいという気持ちが大きいように感じさせられました。お金を大切に思っているからこそ、その使い方や資産の置き方にも工夫を凝らしよく考えるのですね。

脈々と変化し続ける世の中で、今後の資産を守るためにもお金の使い方を見つめ直す必要があります。富裕層の方のこういった姿勢は見習っていきたいものですね。

参考資料

仲宗根 梨世