4. 確認ポイント3. 厚生年金基金や確定拠出年金などに加入していないか
いわゆる私的年金と呼ばれるものは、ねんきん定期便に記載されていません。
例えば「厚生年金基金」は厚生年金に名前が似ていますが、企業や業界団体等が厚生労働大臣の認可を受けて設立する法人です。国が行う老齢厚生年金の一部(報酬比例部分)の支給を代行し、これにプラスアルファ部分を上乗せして年金給付を行います。
2021年度のねんきん定期便からは、厚生年金基金の代行部分が記載されるようになりました。しかし、それ以外については記載がありません。企業年金連合会への照会が確実だといえます。
その他、確定給付企業年金、確定拠出年金、中小企業退職金共済/特定退職金共済、年金払い退職給付なども記載されていないので、別途加入している年金があれば個別に確認するといいでしょう。
5. 確認ポイント4. 加給年金や振替加算の対象でないか
年金受給者の配偶者や子どもが一定の条件を満たす場合、加給年金がもらえる可能性があります。
年金の「家族手当」のようなもので、例えば配偶者が条件を満たせば1年あたり22万3800円(生年月日に応じて加算あり)が年金に加算されます。
また、加給年金額の対象者になっている配偶者が65歳になると、加給年金額が打ち切られる代わりに、一定の基準により本人の老齢基礎年金の額に加算がされます。これを振替加算といいます。
こうした加給年金や振替加算もねんきん定期便には記載されないため、確認が必要です。