まずは貯蓄や年金額の現状把握が大切
やみくもな節約を実施するよりも、まずは現状把握に努めるのが大切です。
預金口座や保険などの貯蓄を調べるほか、ねんきん定期便に記載されている加入期間や年金額を確認しましょう。
なお、企業年金や確定拠出年金の金額は、ねんきん定期便に記載されません。金額を調べる時は勤務先などに確認してください。
注意点として、もし年金の加入期間が10年未満だと、将来年金を受け取れない可能性があります。加入期間に疑問を感じた時は、最寄りの年金事務所に相談しましょう。
調べた貯蓄額や年金額に不安を覚えた方は、毎月無理なく実施できる節約や、60歳以降の働き方の見直しを図るのがおすすめです。
節約で効率的に貯蓄を増やすには、長期目標を立てるのが効果的です。何年でいくら貯蓄するかを決め、毎月無理なく貯蓄できるかを検討してみましょう。
場合によっては、「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」など、毎月積み立てながら資産形成をする方法を取り入れるのも良いでしょう。
「もっと早く気にしておけばよかった」と後悔する老後を迎える前に、出来る限りの準備をしておくのが大切ですね。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」」
- 厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」
小見田 昌