「老後2000万円」で本当に十分なのか

結論から申し上げると、「老後2000万円 = 安心」と考えるのは非常に危険です。

以下の文章は、金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」が公表したもので、老後2000万円問題の発端になったものです。

(2)で述べた収入と支出の差である不足額約5万円が毎月発生する場合には、20 年で約 1300 万円、30 年で約 2000 万円の取崩しが必要になる。

※(2)は報告書8ページから述べている収入と支出に関する報告

これを読む限りでは、老後に発生する毎月の不足額は5万円なので、単純計算すると30年の間に2000万円あれば大丈夫と捉えられます。

しかし、収支の不足額は各家庭によって異なるため、誰もが「老後2000万円あれば大丈夫」とは言えないのです。