「年金保険料を支払っていれば大丈夫」ではない理由

「そうは言っても、年金があるから平気では?」と感じるかもしれません。

ここで、厚生労働省が2019年に実施した「国民生活基礎調査」のデータを見ていきましょう。2021年時点のデータによると、年金および恩給で生活できている割合は24.9%です。

出所:厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」

年金や恩給で生活できる高齢者は、なんと半数以下との結果に。
残りの割合も見てみると、

  • 80〜100%未満の世帯:33.3%
  • 60~80%未満の世帯:15.9%
  • 40~60%未満の世帯:14.0%
  • 20~40%未満の世帯:8.4%
  • 20%未満の世帯:3.6%

となっています。実に高齢者の半数以上が、貯蓄を切り崩しているのです。