老後の目安「年収300万円」そのうち年金はいくら?
先程の例より、年金を月換算すると約17万円です。
同調査によると、65歳以上の者のいる世帯のうち、高齢者世帯の世帯構造は「単独世帯」が742万7000世帯(高齢者世帯の49.3%)、「夫婦のみの世帯」が700万5000世帯(同46.5%) です。
単独世帯と夫婦世帯が半数であり、また年金は個人差が大きいため、まずは「うちはいくら貰えそうか」確かめることが老後生活を考える第一歩となるでしょう。
たとえば日本年金機構によれば、令和4年度のモデル夫婦(国民年金2人分+厚生年金1人分)は21万9503円です。月約22万円あれば年264万円となり、不足部分は年50万円ほどになるでしょう。
50歳以上であれば、ねんきん定期便に老後の年金の見込額が記載されています。
50歳未満でも、ねんきんネットを利用することで、今の給与水準が続いた場合将来いくら受給できるかがわかるので確認してみましょう。
ただし上記はあくまで見込み金額であり、少子高齢化の影響により将来の受給額が下がる可能性もあります。また今年の急激な物価高のように、老後も同じようなことが起こることは考えられます。
記載されている予定額より少なめに見積もっておくといいでしょう。
また、万が一のことがありひとりになった場合には、夫婦でいた時とは年金額が変わります。遺族年金を貰えるケースもあれば、貰えない場合もあるので、そのあたりについても調べておくと安心でしょう。