3. 厚生年金の注意点1.厚生年金受給額には国民年金が含まれている

1つ目は、「厚生年金の金額には国民年金部分が含まれている」ということです。

公的年金制度は2階建ての構造をしていることから、元会社員や元公務員は「国民年金と厚生年金の合計額」が受給できます。

先ほどの資料で記載された数字は、「国民年金と厚生年金の合計額」になります。この金額に国民年金が上乗せされるわけではないことに注意しましょう。

ちなみに、国民年金の平均は5万6252円です。

差し引きをした8万8114円が、厚生年金単体での平均受給額ということですね。

4. 厚生年金の注意点2.受給額1万円未満~30万円以上までピンキリ

2つ目の注意点は「受給額はピンキリ」という点です。

厚生年金の受給金額を1万円ごとに分けると、以下のようになります。

4.1 厚生年金月額階級別の老齢年金受給者数

  • 1万円未満:10万511人
  • 1万円以上~2万円未満:1万8955人
  • 2万円以上~3万円未満:6万6662人
  • 3万円以上~4万円未満:11万9711人
  • 4万円以上~5万円未満:12万5655人
  • 5万円以上~6万円未満:17万627人
  • 6万円以上~7万円未満:40万1175人
  • 7万円以上~8万円未満:69万4015人
  • 8万円以上~9万円未満:93万4792人
  • 9万円以上~10万円未満:112万5260人
  • 10万円以上~11万円未満:111万9158人
  • 11万円以上~12万円未満:101万8423人
  • 12万円以上~13万円未満:92万6094人
  • 13万円以上~14万円未満:89万7027人
  • 14万円以上~15万円未満:91万3347人
  • 15万円以上~16万円未満:94万5950人
  • 16万円以上~17万円未満:99万4107人
  • 17万円以上~18万円未満:102万4472人
  • 18万円以上~19万円未満:99万4193人
  • 19万円以上~20万円未満:91万6505人
  • 20万円以上~21万円未満:78万1979人
  • 21万円以上~22万円未満:60万7141人
  • 22万円以上~23万円未満:42万5171人
  • 23万円以上~24万円未満:28万9599人
  • 24万円以上~25万円未満:19万4014人
  • 25万円以上~26万円未満:12万3614人
  • 26万円以上~27万円未満:7万6292人
  • 27万円以上~28万円未満:4万5063人
  • 28万円以上~29万円未満:2万2949人
  • 29万円以上~30万円未満:1万951人
  • 30万円以上~:1万6721人

上記のデータをみると、ボリュームゾーンは9万円以上~10万円未満となっています。

全体をみると国民年金より少ない方から30万円以上と幅広いですよね。あくまで「自分の受給額」を見ることが重要です。