1. そもそも「厚生年金と国民年金」のモデル年金とは

日本年金機構や厚生労働省から公表される「モデル年金」とは、どのような金額を指すのでしょうか。

定義は以下のようになっています。

1.1 誰の分の年金か

夫婦二人の基礎年金と夫に支給される報酬比例年金

1.2 どんな夫婦がもらえる年金か

平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

つまり、会社員だった夫(40年間の平均月給が約44万円)と専業主婦だった妻の合計年金です。

会社員の方は厚生年金に加入できますが、専業主婦は国民年金(基礎年金)のみ。よって、2人分の国民年金と1人分の厚生年金というわけです。

この前提をもとに、過去の推移を確認してみましょう。