厚生労働省の「2021年 国民生活基礎調査の概況」によれば、子どもがいる世帯で働く母は75.9%、専業主婦は24.1%。

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出所:厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」

出所:厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」

同調査では2004年に働く母は56.7%、専業主婦が43.3%でしたが、当時より20ポイントほど働く母が増え、共働きが主流の時代となりました。

株式会社Q.E.D.パートナーズが180人の女性に行った、「結婚後の仕事・子育て中の仕事についての意識調査アンケート」でも、結婚後に専業主婦を望む女性は15%です(2022年9月27日公表)。

しかし、子どもが小さい時のみに絞るとその様子は異なるようです。詳しく見てみましょう。

「結婚後の仕事の希望」最多はパートで4割。夫が高年収でも働きたい女性多数

同調査より、まずは結婚してからの仕事について、女性の意見を確認しましょう。

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出所:株式会社Q.E.D.パートナーズ調べ

出所:株式会社Q.E.D.パートナーズ調べ

結婚してからの仕事に対する希望

  • パート・アルバイト:42.8%
  • 正社員:28.9%
  • 専業主婦:15.0%
  • フリーランス:10.0%
  • 契約社員:3.3%

最も多いのはパートで約4割、次に正社員で約3割となり、85%が働くことを希望しています。専業主婦は15%と少数派でした。

また、「夫の年収が1000万円あるとしたら、 仕事はどうしますか?」に対する回答は以下のとおりでした。

夫の年収が1000万円の場合の仕事の希望

  • パート・アルバイト:38.9%
  • 正社員:22.2%
  • 専業主婦:25.6%
  • フリーランス:13.3%

パートと正社員が微減し、フリーランスが微増となり、働くことを希望する方は74.4%に。専業主婦は約7ポイント増加し、4人に1人が希望しています。

このことから、経済的な事情で働こうと考える方は10%程度で、夫の年収が高くても4人に3人の女性が働きたいと考えていることがわかります。

子どもの幼少期は「専業主婦を希望」が53%

では、「子供が幼少期で、とても手がかかる年齢でも仕事をしていたいですか?」という質問に対する回答も確認しましょう。

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出所:株式会社Q.E.D.パートナーズ調べ

出所:株式会社Q.E.D.パートナーズ調べ

子どもが幼少期で手がかかる時の希望

  • パート・アルバイト:21.1%
  • 正社員:14.4%
  • 専業主婦:53.3%
  • フリーランス:11.1%

子どもが小さい時に絞ると、半数以上が専業主婦を希望しています。回答者の意見も見てみましょう。

専業主婦が理想と回答した方の意見

  • 小さな子どもと関われる時期は短いので、小さいうちは専業主婦として子供にしっかり関わりたいと思います。
  • 子どもが小さく手がかかる時期は限られているので、そのかわいい期間に子どもと接する時間を大事にしたいから。
  • 子供が小さい内に仕事をしていると、疲れて家に帰り、家では子供に手がかかるので、自分に余裕が無くなり、子供にもイライラしてしまったり、子供に寂しい思いもさせてしまうので、専業主婦が理想だと思ったからです。
  • 三歳までは保育料が高くてパートの収入の半分以上なくなる可能性があるし、熱がでたとか急に休まないといけないということが頻発すると職場に居づらいから。

専業主婦を希望する方の中には、「小さなわが子と関われる時期は短いから」という意見が目立ちました。

また、仕事との両立による疲れからイライラしてしまうことへの懸念や、保育料が高い、急に休む必要があることへの不安などの意見も見られます。

正社員として働くと回答した方の意見

  • 専門的なスキルを持つ第三者によるヘルプを最大限利用して、仕事を続けるべきだと思う。育児による中断は、収入の面でもキャリアアップの面でもマイナス要素しかない。
  • 仕事は生きがいだからです。
  • 現在の職場には産休、育休制度があり、社員の利用実績もあるため、それを利用して働き続けるのが得策と考えているため
  • 一度正社員からパート勤務になると、なかなか正社員に戻れないためです

一方で正社員を望む方は、仕事が生きがいである、育休制度を利用するなどの他、退職によりキャリアや収入への影響を懸念する声が挙がりました。

子どもや仕事に対する想いだけでなく、両立による大変さや保育料、職場の理解、再就職の難しさで迷う方が多いとわかります。

まとめにかえて

今回の結果を見ると、基本的に働き続けたいものの、子どもが幼少期だけ専業主婦を希望する方も一定数見られました。共働きが主流の現代ですが、子どもの幼少期には専業主婦希望の方も多い印象です。

子どもが小さい間は夜間授乳や夜泣きへの対応で常時寝不足となり、目を離せない子どもを見るため家事もままならず、公園や買い物など外出するにも重い荷物を担ぎながら子どもを追いかけるため体力勝負です。

頻繁な発熱や予防接種、また子どもの体質によっては通院の機会も多く、専業主婦でもハードな生活となります。

「子どもが小さいうちは専業主婦がいい」「育児と仕事を両立するほうが自分には合っている」「夫婦で協力して仕事と育児を両立したい」など、さまざまな希望があるでしょう。

しかし先ほど見たように、0〜2歳児の保育料や職場の理解、再就職の厳しさもあり、まだそれぞれの希望を叶えるには壁があります。

ただ10月から「産後パパ育休(出生時育児休業)」が施行されたように、子育てをとりまく環境は変化のはざまにあります。

そのような社会的な変化も見ながら、希望する生き方を叶える方法について長い目で考えてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子