まとめにかえて
今回の結果を見ると、基本的に働き続けたいものの、子どもが幼少期だけ専業主婦を希望する方も一定数見られました。共働きが主流の現代ですが、子どもの幼少期には専業主婦希望の方も多い印象です。
子どもが小さい間は夜間授乳や夜泣きへの対応で常時寝不足となり、目を離せない子どもを見るため家事もままならず、公園や買い物など外出するにも重い荷物を担ぎながら子どもを追いかけるため体力勝負です。
頻繁な発熱や予防接種、また子どもの体質によっては通院の機会も多く、専業主婦でもハードな生活となります。
「子どもが小さいうちは専業主婦がいい」「育児と仕事を両立するほうが自分には合っている」「夫婦で協力して仕事と育児を両立したい」など、さまざまな希望があるでしょう。
しかし先ほど見たように、0〜2歳児の保育料や職場の理解、再就職の厳しさもあり、まだそれぞれの希望を叶えるには壁があります。
ただ10月から「産後パパ育休(出生時育児休業)」が施行されたように、子育てをとりまく環境は変化のはざまにあります。
そのような社会的な変化も見ながら、希望する生き方を叶える方法について長い目で考えてはいかがでしょうか。
参考資料
- PRTIMES「女性の仕事への意識調査。子供が幼少期は「専業主婦が理想=53%」で最多でした」
- 厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省「産後パパ育休(出生時育児休業)が10月1日から施行されます」
宮野 茉莉子