みなさんは日頃、どのようなクレジットカードをお使いでしょうか。
コロナ禍で、現金に直接触れることへの懸念から、キャッシュレスが普及した今、クレジットカードは私たちの生活に欠かせないものとなっています。
今回は一般社団法人日本クレジット協会のデータを元にクレジットカードの不正利用額について解説していきます。
また、クレジットカードの不正利用の手口についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【注目記事】【クレジットカード】メインの究極の1枚はこれ!条件の達成にて年会費無料で持ててボーナスポイントまでもらえるゴールドカードとは
1. クレジットカードの不正利用額、2021年は…
それでは早速、クレジットカードの不正利用額について解説していいきます。
一般社団法人日本クレジット協会が2022年6月に公開した「クレジットカード不正利用被害額の発生状況」によると、2021年のクレジットカード不正利用被害は330億1000万円になることがわかりました。
2014年〜2021年の不正利用被害額は以下のとおりです。
- 2014年(1月~12月):114億5000万円
- 2015年(1月~12月):120億9000万円
- 2016年(1月~12月):142億円
- 2017年(1月~12月):236億4000万円
- 2018年(1月~12月):235億4000万円
- 2019年(1月~12月):274億1000万円
- 2020年(1月~12月):253億円
- 2021年(1月~12月):330億1000万円
2020年は2019年と比較すると、約20億円下がっているものの年々クレジットカードの不正利用被害額は増えていることがわかります。
2021年は、はじめて300億円を超える結果となりました。
2. 不正利用の種類について
ここからは内訳をみていきましょう。
2.1 2014年(1月~12月)
- 偽造カード被害額:19億5000万円(構成比:17.0%)
- 番号盗用被害額:67億3000万円(構成比:58.8%)
- その他不正利用被害額:27億7000万円(構成比:24.2%)
2.2 2015年(1月~12月)
- 偽造カード被害額:23億1000万円(構成比:19.1%)
- 番号盗用被害額:72億2000万円(構成比:59.7%)
- その他不正利用被害額:25億6000万円(構成比:21.2%)
2.3 2016年(1月~12月)
- 偽造カード被害額:30億6000万円(構成比:21.6%)
- 番号盗用被害額:88億9000万円(構成比:62.6%)
- その他不正利用被害額:22億5000万円(構成比:15.8%)
2.4 2017年(1月~12月)
- 偽造カード被害額:31億7000万円(構成比:13.4%)
- 番号盗用被害額:176億7000万円(構成比:74.8%)
- その他不正利用被害額:28億円(構成比:11.8%)
2.5 2018年(1月~12月)
- 偽造カード被害額:16億円(構成比:6.8%)
- 番号盗用被害額:187億6000万円(構成比:79.7%)
- その他不正利用被害額:31億8000万円(構成比:13.5%)
2.6 2019年(1月~12月)
- 偽造カード被害額:17億8000万円(構成比:6.5%)
- 番号盗用被害額:222億9000万円(構成比:81.3%)
- その他不正利用被害額:33億4000万円(構成比:12.2%)
2.7 2020年(1月~12月)
- 偽造カード被害額:8億円(構成比:3.2%)
- 番号盗用被害額:223億6000万円(構成比:88.4%)
- その他不正利用被害額:21億4000万円(構成比:8.5%)
2.8 2021年(1月~12月)
- 偽造カード被害額:1億5000万円(構成比:0.5%)
- 番号盗用被害額:311億7000万円(構成比:94.4%)
- その他不正利用被害額:16億9000万円(構成比:5.1%)
3. カード不正利用の手口についての傾向
偽造カード被害額については2014年から現象傾向にありますが、番号盗用被害額の割合について増加傾向にあります。
特に2021年の番号盗用被害額については9割を超えており、ほとんどのカード不正利用の手口といえます。
番号盗用被害額について年々増加傾向であることもうかがえます。
4. まとめにかえて
いかがでしたでしょうか。
今回はクレジットカードの不正利用について解説しました。
一般社団法人日本クレジット協会が2022年6月に公開した「クレジットカード不正利用被害額の発生状況」によると、2021年のクレジットカード不正利用被害は330億1000万円であり、番号盗用被害額については9割を占めていることがわかりました。
ナンバーレスのカードを利用することも防止につながりますし、セキュリティが高いクレジットカードを利用されることをおすすめします。
少しでも参考になれば幸いです。
参考資料
藤原 悠喜