2. NISA利用者「年収500万円未満が約7割」
では次に、NISA利用者の年収の割合をみていきましょう。
日本証券業協会が2022年7月20日に公表した「中間層の資産所得拡大に向けて ~資産所得倍増プランへの提言~」によれば、NISA制度を利用する人のうち、個人の所得は以下の通りです。
- 300万円未満:46.6%
- 300万円以上500万円未満:27.0%
- 500万円以上700万円未満:14.5%
- 700万円以上1000万円未満:8.2%
- 1000万円以上:3.8%
年収500万円未満が約7割となっており、中でも年収300万円未満は46.6%と半数近くを占めています。
続いて一般NISAとつみたてNISAの年代別利用状況をみていきましょう。
一般NISAは比較的幅広い年代で利用されている一方で、つみたてNISAは20~40代で約7割を占めます。
つみたてNISAの利用者は若年層が多く、近年YouTubeやインスタグラム、ブログなどでつみたてNISAが紹介され、まだ年収が上がりきる前の若い世代に浸透していることも理由の一つでしょう。
3. NISA利用者「貯蓄1000万円未満」が最多
年収にあわせて、NISA利用者の貯蓄も確認します。
- 100万円未満:11.4%
- 100万円以上300万円未満:11.8%
- 300万円以上500万円未満:10.9%
- 500万円以上1000万円未満:16.0%
- 1000万円以上3000万円未満:27.9%
- 3000万円以上:22.0%
上記を見てわかる通り、金融資産1000万円未満が過半数を占めました。
同資料によれば、日本の家計の平均保有金融資産は単身世帯1062万円、二人以上世帯1563万円。
それに比べて、NISA利用者の貯蓄は低い結果となりました。