4. 厚生年金が少ない!どう対策するか

厚生年金は、国民年金よりは金額が大きいとはいうものの報酬比例という特徴から個人差が大きくなることは避けられません。

少しでも厚生年金の受給額を増やしたい場合は「現役中の年収を上げる」「会社員または公務員として長く働く」ことが対策となります。

現役時代の働き方によって年金制度は変わるため、老後を見据えて働き方を変えるという選択肢もあります。特に女性の場合、ライフイベントを機に働き方を変え、夫の扶養の範囲内で働いているという方も多いでしょう。

今年10月以降、年金改正により短時間労働者(パートタイマー等)の厚生年金の加入要件を広げられ、厚生年金に加入した方がお得になる制度になります。

厚生年金の加入をすることで、将来受け取れる年金額を増やすことができるため、これを機に働き方についても見直してみることも良いかもしれません。

また、公的年金だけに頼るのではなく、自ら資産形成に取り組むことをおすすめします。毎月の収入から一定の金額を貯蓄する積立貯蓄が取り組みやすいでしょう。国の優遇制度である個人型確定拠出年金(iDeCo)や民間企業の個人年金保険など選択肢はさまざまです。

初心者の方は、「よく分からず、なにから始めたらよいのか分からない。」という方もいるかもしれません。まずは、運用の基礎や金融商品の特徴について学び、自分に合った貯蓄方法をじっくり検討すると良いでしょう。

参考資料

仲宗根 梨世