「学校の先生」超多忙で改革必須の認知度は浸透しているが

ブラック職場問題は世間から冷たい目で見られます。しかし、教員の仕事は「学校で子どもの勉強を指導し、集団生活を送る上で大切な社会的な責任等を学ばせる」という子どもや親と密接に関わるという特殊な業務だけでなく、教員の働き方には脈々と受け継がれてきた「形」があります。

時代が移り変わりICT機器の浸透があったとしても、教員の仕事の流れは劇的な変化を遂げてはいません。さらに、いじめ問題やモンスターペアレンツ対応などが起きることもあります。

そのため「児童生徒の指導に集中できる」「授業の準備に時間をかけられる」、短期間で業務をスリム化するという「働き方改革」を断行できない難しさも抱えています。

とはいえ、メディア等で教員の激務が度々取り上げられていることもあり「ブラック職場」「超多忙な職場」だという認識は広まっています。その代表的な業務が部活動です。

中学や高校では、土日も休み返上で部活動に携わる教員の働き方がクローズアップされています。

平日は遅くまでそして休日は部活動に顔を出さないといけないなど、教員の働き方改革の目玉の一つとして取り上げられてきました。

こうした問題を是正するため国も動き出しています。

まず公立中学校の部活動で、2025年度までに従来の教員が顧問を担当する形から地域のスポーツクラブなどに部活動の指導を委託する方針を固めています。高校でも将来的な地域移行を目指しており、部活動に関する教員の働き方は一歩前進しています。