日経平均は一時2万7000円を割り込む

2022年9月22日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比159円30銭安の2万7153円83銭となりました。2022年7月19日以来およそ2カ月ぶりの安値です。

ザラ場では一時、心理的節目となる2万7000円を割り込む場面もありました。

米連邦準備理事会(FRB)は2022年9月21日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.75%の利上げを決めました。

市場には今後も金融引き締めが続くとの警戒感が広がりました。同日のダウ工業株30種平均は前日比522ドル安と大幅に下げ、日本株も連れ安となりました。

今週の動きはどうなるでしょうか。

2022年9月23日のダウ平均は前日比486ドル83セント安の2万9590ドル85セントとなりました。4日続落です。

3万ドルを割り込むのは3カ月ぶりで年初来安値を更新しました。日本株も週初から下値圧力が高まりそうです。

心配なのは、これが短期的な調整というよりも中長期にわたり厳しい局面を迎えそうなことです。

FRBは2022年9月21日、政策金利を2023年に4%台後半まで引き上げることを示しました。大幅な利上げは景気の後退を招きます。企業の業績も悪化することが予想されます。米国だけでなく、欧州でも中央銀行が利上げを相次いで発表しています。

国内では、日銀が2022年9月21~22日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策を維持する方針を決めました。

日銀は22日には円買い・ドル売りの為替介入を行いました。介入は1998年6月以来、約24年ぶりです。介入を受け、円相場は一時1ドル=140円台と5円程度上昇しました。

ただし、その効果がどこまで続くかは疑問です。日米の金利差が開く限り、金利の高いドルを買う動きが止まることはないからです。

2022年9月23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、1ドル=143円35~45銭で取引を終えています。円高傾向になると、自動車や機械など輸出関連銘柄が売られます。

しかし、昨今の円安で原材料が高騰しており、必ずしも円安が望ましいとは言えません。米株、日本株ともに上値の重い展開が続きそうです。

米国では2022年9月27日に9月の消費者信頼感指数が発表されます。市場予想を下回ると株が売られることも想定されます。