日経平均は、75日線、200日線を突破して下落
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
先週は2022年9月19日月曜日が敬老の日、2022年9月23日金曜日が秋分の日で、3営業日しかありませんでした。前週末は75日移動平均線・200日移動平均線付近で下げ止まっており、先週はここから反転できるかどうかがポイントでした。
実際には連休明けの2022年9月20日には窓をあけて上昇しましたがその後は失速し上ヒゲの長い陰線となりました。翌21日には窓をあけて下落して寄り付くと、そのまま陰線となりローソク足の実体が75日線、200日線の両方を割り込んでしまいました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形はあまりよくありません。心理的な節となっていた75日線、200日線をともに下回ってしまいました。さらに、直近の押し安値である2022年9月7日の安値(2万7268円)も割ってしまいました。
このため、2022年8月17日の高値(2万9222円)を始点とする短期的な下降トレンドが形成されました。ここから再び上昇トレンドに転じるためには、直近の戻り高値である2022年9月13日の高値(2万8659円)を超える必要があります。
まずは今週、75日線、200日線を回復できるかどうかがポイントです。
ここを超えられず上値を抑えられるようだと、終値ベースでの2万70000割れ、さらに、7月1日の押し安値(2万5841円)まで調整する可能性があるので注意が必要です。
参考資料
下原 一晃